25才建築学生のだらしない日常

25才建築学生のだらしない日常

色々あって大学変えたりして7年間も大学生をやっている建築学生の思ったこと

デザイン思考=捨てること

年も瀬です。大晦日。6年間建築学科で学んで思ったことでも書こうかなと。

 

建築でデザインをやれて一番良かったのは、クリエイティブなことって新しいアイデアを「生み出す」ことではなく、既にある色々な情報を見極めて「捨てていく」作業だっていうことに気付けたことです。

 

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イデアを出すっていうと、付箋を用意してたくさんアイデアを出して~っていうイメージがあると思うんですけど、確かにそれは一つの方法ではあるのですが、既存の情報を整理して分類して行った先に、本質的にクリエイティブなことがあるのではないかって思っています。

 

佐藤可士和も著書「超整理術」で、整理することが大事だって言ってます。

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例えば皆様ご存知スターバックスなんかは、「喫煙が出来ないカフェ」を初めて作ったすごい会社です。

今でこそ分煙は進んで「そんなの当たり前でしょ?」と思うかもしれませんが、当時のカフェの主要客は喫煙者。

カフェでタバコが吸えないなんてありえない、っていう世界でした。

 

そんな風潮の中で、「喫煙者をターゲットから外す=捨てる」という決断は非常に勇気のあるものでした。

しかしだからこそ、「コーヒーの香りを楽しみたい層」の需要を掴むことができ、スターバックスは爆発的に大企業へと成長していきました。

 

喫煙者にも来て欲しい、高齢者にも来て欲しい、若者にも来て欲しいというカフェでは、何にも「整理」できていません。なにも「捨てる」ことができていません。

 

(最近マクドナルドの喫煙室がなくなってきていますが、あれは意味ないなって思います。せっかく喫煙難民者がマクドナルドに集まってきていたのに。)

 

少し視点がずれるかもしれませんが進撃の巨人のアルミンも、「大切なものを捨てることができる人こそ、大事なものを得ることができる(うる覚え)」と言っています。

 

でも実践するのって難しい(論文に苦しむ大学院生)。