25才建築学生のだらしない日常

25才建築学生のだらしない日常

色々あって大学変えたりして7年間も大学生をやっている建築学生の思ったこと

クリスマスと白いセーターの彼女と僕。

クリスマス【Chisistmas/Xmas】

エス=キリストの誕生を祝う祭り。12月25日に行われる。多くの民族の間にみられた、太陽の再生を祝う冬至の祭りと融合したものといわれる。聖誕祭。降誕祭。《季 冬》「ほんものの樅(もみ)は嵐や-/正雄」

 

子供たちは、サンタ扮する両親からたくさんの愛情を受ける。大いに喜ぶ。

恋人たちは、色とりどりのイルミネーションと浮き足立った群衆に身を預ける。狭くて暗い場所で互いの愛情を確かめ合う。きっと何度も。

親たちは、プレゼント探しに奮闘する。そういえばこないだ、行きつけの美容師さんが任天堂switchを買うの大変だったと言っていた。美容師さんの子供たちは喜んだのだろうか。

 

ご多分に漏れず、僕も恋人と時間を共にした。

昼前に集合した。ユニクロで白いセーターを買った。彼女曰く、クリスマスは白いセーターらしい。彼女はもちろん白いセーターを着ていた。僕は言われるがままに白いセーターを着た。僕のお気に入りの水色のシャツはグレゴリーの黒いリュックに仕舞った。

 

奇しくもお揃いのセーターを着た僕らは、仲睦まじく歩いて駐車場へ向かった。最近買い換えた日産の軽自動車に乗り込み、山梨の温泉地へ向かった。軽自動車といえども、最新モデルのものだ。だから車内は広々だし、乗り心地も最高だ。色もいい。という車自慢を永遠喋りながら運転した。彼女は白いセーターに満足したのか、しっかり相槌を打ち、笑顔で話しを聞いてくれた。高速道路から見える山々は、とても綺麗だった。

 

高速道路を降り、ほうとうを食べた。山梨県の郷土料理で、南瓜と太い麺のうどんだ。彼女は、ホクホクしながらほうとうを食べた。大満足の様子だ。僕も、大満足だった。

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全然関係ないけれど、「君の膵臓を食べたい」の【僕】が初恋の人に恋した理由が何にでも「〜さん」付けするというくだりを最後嘘だったと言うシーンが好きなのだけれど、映画版にはなかったのが悲しかった。美容師さん、と書いてて思い出した。

 

旅館に着いた。彼女と僕はたくさんの荷物を持ち、受付をする。危うくクリスマスプレゼントを車に忘れそうになる。プレゼント交換などというベタな企画が夕飯後に待ち受けているのだ。すごく楽しみだ。

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夕食後は、プレゼント交換をした。途中の勝沼ワイナリーで購入した甲州白ワインと苺のショートケーキを取り出し、Bluetoothスピーカーで音楽を流した。部屋が12月24日の雰囲気に包まれる。もちろんテレビも消した。お互いに唇をほころばせながら、袋を取り出した。僕らはとても楽しい1日を過ごした。

 

冬の富士山は綺麗だ。朝、旅館の若奥さんが今日の富士山は綺麗だと教えてくれた。昨日の夜から今朝にかけて、雪がたくさん積もったようだ。確かに 、そうだった。

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僕らは次の日もほうとうを食べた。あんまりにも美味しかった。僕は白いセーターにBEAMSの黒いスヌードを巻いて、ただいまと言った。彼女は綺麗な硝子のお猪口に日本酒を注ぎ、クリスマスを締めくくった。